アンコールワットの壮大さに感動した後は、ぜひ訪れていただきたいのが「バンテアイ・スレイ寺院」です。「クメール美術の宝石」と称されるこの寺院は、他の遺跡とは一線を画す精巧な芸術性に満ちています。
【バンテアイ・スレイの魅力】 西暦967年(10世紀)に建立されたこの寺院は、アンコールワットよりも100年以上も前に造られた、カンボジアでも屈指の歴史ある遺跡です。巨大なアンコールワットとは対照的に、「小ぶりで優雅」な造りが特徴。急な階段もなく、歩く距離も抑えられるため、ご年配の方やご家族連れでも無理なく、心ゆくまでその美しさを堪能できます。
1. 奇跡の微笑み「東洋のモナリザ」

遺跡の各所に彫られたデヴァター(女神像)は、その優美な表情から「東洋のモナリザ」と呼ばれています。髪の毛の一筋から装飾品の一粒まで、壁面に彫り込まれたその精緻な彫刻は、当時のクメール職人の魂が宿っているかのようです。
2. 太陽に輝く「赤色砂岩の宮殿」 バンテアイ・スレイを象徴するのが、この鮮やかな赤色砂岩です。朝夕の光を浴びると、まるで彫刻が呼吸をしているかのように温かく輝き、他の遺跡にはない幻想的な雰囲気を醸し出します。
3. 世界が驚く「3層構造の神業彫刻」

壁面にびっしりと彫刻が施されているだけに見えますが、実はここには信じられない技術が隠されています。職人は、彫刻の隙間にわずかな空間を設け、3層にも及ぶ重層的な立体彫刻を完成させました。試しにその隙間に細い棒や線香を通すと、中の空洞が見え、その奥にまた別の彫刻が浮かび上がります。「石の中に空間を編み出す」という1000年前のクメール人の想像を絶する技術力に、現代の専門家たちも息を呑むばかりです。
[まとめ] アンコールワットが「壮大な感動」を与える場所なら、バンテアイ・スレイは「繊細で洗練された芸術の深み」に触れられる場所です。この至宝を、ぜひ専門ガイドと共に深く味わってみませんか?
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