カンボジアの中央部に位置する東南アジア最大の淡水湖で、その独特の生態系と水上生活で知られる世界的に珍しい地域です。雨季と乾季で湖の面積が5倍以上も変化する「自然の驚異」として、ユネスコの生物圏保護区(1997年指定)にも登録されています。
1. 季節による劇的な変化
雨季(6~10月):メコン川の逆流で湖面積が16,000㎢に拡大(琵琶湖の約25倍)。
乾季(11~5月):水量が激減し2,700㎢まで縮小。
2. 水上コミュニティ
浮き村(Floating Village):家・学校・教会まですべて船の上に存在。
主な村:
コンポンプルック(シェムリアップから最接近)
チョンクニア(ベトナム系住民が多い)
メンチュレイ(鳥類保護区近く)
3. 豊かな生態系
500種以上の魚類(カンボジアの淡水魚供給量の60%を生産)。
絶滅危惧種のミズゾラクイサギやシャムワニも生息。
【水上生活村】