カンボジアのプレアンコール期(6~9世紀)に栄えた、最古のクメール遺跡群の一つです。コンポントム州に位置し、2017年にユネスコ世界遺産に登録されました。アンコールワット以前の「クメール建築の原点」とも言える、森に包まれた静かな遺跡です。
1. プレアンコール様式の建築
アンコールワットのような「石積み」ではなく、レンガ造りが主流(一部砂岩も使用)。
八角形の塔や「リンガ」形の祠堂など、後のクメール建築には見られない独特のデザイン。
2. 3つの主要遺跡群
プラサット・サンボー(北グループ):最大規模で中央祠堂がある。
プラサット・タオ(中央グループ):獅子の彫刻が残る。
プラサット・イェイ・ポアン(南グループ):未修復の廃墟が多く、探検気分。
【6~9世紀のチェンラ王国の首都跡】